はじめに
「しっかり寝たはずなのに、なんだかしんどい…」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、“睡眠時間”の長さではなく、“睡眠の質”が下がっているサインかもしれません。
睡眠時間ももちろん大事ですが、私たちの心と体をしっかり回復させるためには、ただ寝るだけでなく「質の良い睡眠」がとれているか、ということもとても重要です。
この記事では、睡眠の質の基本的な考え方と、質が下がってしまう原因について詳しくご紹介します。
睡眠の質とは?
「睡眠の質」とは、単に“何時間寝たか”だけで測れるものではありません。
深く眠れているか、眠りが安定しているか、起きたときにすっきりしているかなど、睡眠の満足度や日中のパフォーマンスに関わる多面的な概念です。
睡眠の質を構成する主な要素
- 寝つきの良さ
- 眠りの深さ
- 起床時のすっきり感(熟睡感)
- 日中の眠気の有無
これらが整っていれば、「よく眠れた」「疲れが取れた」と感じられるようになります。
なぜ“睡眠の質”が大切なのか?
睡眠は、心と体の修復・再生に欠かせない時間です。
質の良い睡眠がとれていないと、いくら長く眠っても以下のような状態に陥りやすくなります:
- 朝からだるい、やる気が出ない
- 頭が重く、ぼーっとする
- 日中の集中力が続かない
これらは睡眠の、“質”が低下しているサインです。
寝ても疲れが取れないのはなぜ?
「8時間寝たのに全然疲れがとれない…」というとき、次のような原因が考えられます。
- 睡眠の質の低下
- 体のエネルギー不足(栄養・血流の問題など)
- 脳疲労(情報過多による神経の疲れ)
- 精神的な疲労(ストレス、不安、思考の暴走など)
これらは一つでも睡眠の質に影響を与えますし、複数が重なることでさらに悪化することも。
「寝ても疲れが取れない」は、放っておかず早めの対策が大切です。
睡眠の質が下がる原因とは?
① スマホ・ブルーライト・SNS閲覧
▶ ブルーライトの影響
スマホやパソコンの画面から発せられる「ブルーライト」は、脳に働きかけ、体内リズムに影響を与えます。
その結果:
- 睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられる
- メラトニン分泌減少により交感神経優位になる
- 脳が覚醒して寝つきが悪くなる
- 自律神経のバランスが崩れる
▶ SNSによる脳の覚醒
私たちは1日に平均2600回以上スマホを触っているとも言われています。
SNSでの「いいね」や新しい投稿を見るたびに、脳内ではドーパミン(快感物質)が放出され、脳がどんどん覚醒モードに。
これにより:
- 寝る直前のSNSチェックで入眠が遅れる
- スマホを触る時間が長くなり、睡眠時間自体が減る
📉 研究では「SNSチェックで睡眠が20〜30分削られる」こともあるそうです。
② 不規則な生活リズム
▶ 体内時計(サーカディアンリズム)の乱れ
人間の体内時計は、地球の1日よりも少しだけ長い「約24時間15分」と言われています。
これを毎朝「太陽の光」でリセットすることが、規則正しい生活リズムへのカギです。
しかし:
- 夜更かしや寝坊が続くと体内時計がズレてしまう
- 寝る時間がバラバラになると、メラトニンの分泌が乱れる
▶ ホルモンバランスの乱れ
睡眠時間が不規則だと、メラトニンをはじめとする睡眠に関わるホルモンの分泌が不安定になります。
その結果:
- 眠りが浅くなる
- 中途覚醒しやすくなる
- 朝までぐっすり眠れない
次回予告:睡眠の質を上げる3つの習慣
ここまでで、睡眠の質が下がる原因が見えてきましたね。
次回は「睡眠の質を上げるために今日からできる3つの習慣」についてご紹介します。
- 寝る前のルーティン
- 睡眠環境の整え方
- 快眠グッズ など
あなたの毎朝がもっと気持ちよく始まるように、ぜひ後半も読んでみてくださいね🌙
後半部分はこちら🌛➤➤➤睡眠の質を上げる3つの習慣
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